Googleの新しい検索機能によるパーソナライズ結果の利用意向は意外と低い

意外な結果でした。Googleが発表した新しい検索機能「Google Search Plus Your World」は、自分の検査履歴だけでなく、ソーシャルグラフ(つまりGoogle+上の人のつながり)のコンテンツを解析することにより、よりその人にあった検索結果を表示する、というもので、同じキーワードで検索してもその人ごとに最適化され、異なる結果がリストアップされるようになります。

Search, plus Your World · Inside Google Search : http://www.google.com/insidesearch/plus.html

北米のインターネットユーザ400名を対象にした、このサービスに対する利用意向アンケートの結果があります。

自分が探したい情報に速くたどり着くことができるようになるなら、ユーザとしては嬉しいはずではあるのですが、意外と冷めた目で見ているユーザが多いと言えそうです。

  • ユーザは現状からの変化を嫌う。(新しい機能を理解するのが面倒または不安)
  • 現状の検索結果に満足している。(未知の機能とは比較できない)
  • 自分はちゃんと使いこなしている。(ソーシャルグラフを利用しなくても自分で適切なキーワードを設定できる)

といった心情が反映されているのではと考えました。

新しいサービスや機能、とくに現存してないものを始めるときは、こうした否定的な声を恐れず、ユーザがその利便性や「楽しい」「ワクワクする」というものを一人でも多くの人に感じてもらうことが重要ですが、ソーシャルのプラットフォームはこうしたコミュニケーションにも威力を発揮します。その体験をシェアしてもらう、そんなコンテンツに変換する技術も必要ですね。