ティーンの44%が年齢を偽ってユーザ登録している(北米)

北米での調査結果ではありますが、ソーシャルメディアを含めたインターネット利用については、日本の10代もとても近いのではと思います。日本の10代によるインターネット利用について、総務省にて調査が行われ、レポートが公開されています。

元の調査レポートでは、12歳から17歳のティーンエイジャーの95%がネットを利用し、そのうちの80%がソーシャルメディアを利用していることから、彼ら、彼女らのネット上での行動について電話によるヒアリングをもとに、いくつかの軸でまとめられています。2011年4月から7月に実施されたこの調査のうち、プライバシーと安全/安心についての項目から上記の実態がわかりました。

年齢を偽って登録ということ自体がリスキーという訳ではなく、さまざまな判断をする上で経験や知識上未熟なまま、自由に行動できるネット上で活動することになります。

「恋人とお互いのパスワードを知っているのは素敵なことだ」と答える高校生たちの記事がニューヨークタイムスのウェブサイトに掲載されていますが、30%のティーンエイジャーがソーシャルメディアやメールの認証情報をお互いに交換している、と回答しています。信頼関係を体現するものとしてのパスワード共有ではなく、より実利的な例として、大学生が期末試験の前に友人にお願いしてFacebookのパスワードを変えておいてもらい、テストが終了したら戻してもらう、というインタビューも紹介されていました。

インターネットを利用する上でパスワードなどの認証情報をどう扱うかはとても重要なリテラシーであり、自分の認証情報を軽く扱うということは他人の情報やプライバシーも軽くみてしまうことにもつながります。インターネットを利用し始めるティーンエイジャーがそれに気づく機会に恵まれるような仕組みづくりも必要だと言えます。