
GA4やサーチコンソールを見てはいるものの、
「数字は眺めているだけで、結局どう活かせば良いのか分からない」
そんな声をよく耳にします。
アクセス解析は、ただ数字を追いかけるものではなく、「成果につなげるために、どこをどう見れば良いか」を押さえることが大切です。
そこで本記事では、初心者でも迷わずに実践できる「アクセス解析で見るべき4つのポイント」 を整理しました。これを押さえるだけで、改善のヒントが見えるようになります。
アクセス解析は「数字を見る」だけでは意味がない
GA4やサーチコンソールを開くと、さまざまな数字が並んでいます。
「アクセス数が増えた」「直帰率が高い」などの数字を追いかけているだけでは、成果につなげるのは難しいものです。
大切なのは、数字を「ただ眺める」のではなく、「改善に使える根拠のある数字」を把握する為に使うこと。
そこで今回は、アクセス解析で必ず押さえておきたい 4つの視点 を整理してご紹介します。
この4つを見ていくだけで、改善の方向性が見えるようになります。
1)【入口】を見る:どこから来て、どのページに着地しているか
サイトに訪れたユーザーが どこから来て、最初にどのページを見たか を把握するのが入口分析です。
来訪者(=ターゲット)との最初の接点をもった媒体やページを知ることで、リードの獲得につながる媒体やページの傾向を把握します。
参照元情報(流入チャネル)
「自然検索」「広告」「SNS」「メール」など、どのチャネルから来たのかを確認できます。ここを見れば、施策ごとの効果や広告投資の効率を把握できます。
また自分たちのWebサイトに来訪してくれている人が想定したターゲット像なのかを確認することもできます。
ランディングページ
Webサイトへの来訪者が最初に見たページです。ターゲットが興味を持った内容が書かれていたと考えられます。
良く勘違いされがちですが、Webサイトは必ずしもトップページを入口として来訪される訳ではありません。自分たちが想定している入口以外のページに興味を持ってやってくるターゲットがいないか確認することもできます。
2)【出口】を見る:成果やコンバージョンの状況を把握する
ビジネスでWebサイトを施策として利用するからには、公開をしている「目的」があるはずです。来訪者がサイトを公開している理由=コンバージョンのアクションを取ってくれたのかを把握することが出口分析です。
コンバージョン(成果の確認)
多くのWebサイトでは、コンバージョンは、「フォーム送信」、「商品購入」、「資料請求」などになると思います。
コンバージョンの数を追うだけではなく、「入口」の情報とかけあわせて確認することで、来訪後コンバージョンまで至った割合や、コンバージョンしやすい属性(入口や特定の行動など)が見えてきます。
仮説を持ってコンバージョンまでの導線をひいていたが、実は意外な入口がコンバージョンに結びついていた、など様々な内容が見えてくるはずです。
サイト内の導線を強化することでコンバージョン率の割合が変わった、コンバージョンしやすい属性は特定の記事コンテンツを読んでいそうなど、現状の分析をすることであらたな仮説が生まれてくるので、改善を行うごとに、コンバージョンの状況を見ていくことが大切になります。
3)【来訪前の検索行動】を見る:サーチコンソールで検索キーワードを把握
「来訪前の行動」も、サーチコンソールを使って調べることができます。検索を行い、自社サイトが表示されていたにも関わらず来訪に至らなかったユーザーには、必ず理由があります。改善を行うことで今後来訪してもらえる可能性があがりますので、サーチコンソールのデータも積極的に活用していくべきです。
表示回数とクリック率
表示回数(インプレッション数)が多いのに、クリック率が少ないキーワードがある場合、ターゲットの目には触れているのに、クリックに至っていない状況となり、改善によりクリック率の改善が見込める可能性があります。
検索クエリからのニーズ把握
検索キーワードには大きく2つの傾向があります。
「顕在キーワード」⇒Webサイトや御社名、商品/サービス名を知る人がやってくるキーワード
「潜在キーワード」⇒サイトの中にある商品の説明文など、特定のシーンでのお悩みごとなどを検索し来訪してくるキーワード
顕在キーワードの効率を確認するとともに、潜在キーワードで特に目立つ動きをしているキーワードがあれば、サイトへの入口として、大きく活用ができるよう検討してみるのもよいかもしれません。
4)【全体の概況】を見る:チャンスを探るための俯瞰
もちろん、サイト全体の傾向を俯瞰して把握することも重要です。想定していない動きがないか、来訪者増加に向けた、新たな可能性がないかといった目線で確認することで、気づきがでてくる可能性もあります。
様々な切り口
アクセス解析では、様々な角度でデータを分析することが可能です。サイトに初めてきたのか/2回目以降なのか、を確認することで、自社サイトは繰り返し訪れてもらえるサイトなのか、新規のユーザーを獲得できていないのか、などを把握することも可能です。
他にも、PC/スマートフォンどちらからの来訪か、来訪された時間帯、1回の来訪でどれくらいの枚数のページを見ているのか、など、様々な角度から来訪者の行動を解析することが可能です。
まとめ:4つの視点で見るだけで成果につながる
アクセス解析は、すべての数字を追いかける必要はありません。基本的には、入口・出口・来訪前・全体 の4つの視点をベースにしてとらえ、必要に応じて深堀をした解析を行うことで、改善のヒントが自然と見えてきます。

とはいえ、実際にアクセス解析を始めてみると、専門的な用語に悩んだり、設定に専門知識が必要な場面も多く出てきます。場合に応じて、様々な解析ツールの利用を検討したり、内製化支援のサポートを受けてみることを検討してもよいかもしれませんが、まずはすべてを見ようとせず、特定の個所のみを把握するだけでも、改善に向けた活動につながりますので、焦らず取り組んでみてください。
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