
「Webをもっと活用していこう」
そんな一言から、急にWeb担当になった方も多いのではないでしょうか。
しかし、何から始めればよいのか、どんな手法が効果的なのか――正解が見えずに戸惑う方も少なくありません。
この記事では、Web活用を成果につなげるための“最初の考え方”として、押さえておきたい2つの視点をご紹介します。
手法探しに入る前に、まずこの視点を持つことで、取り組みの方向性がぐっと明確になります。
【視点①】自社を知る ― 課題と期待を見極める
「Webを活用して」と言われたとき、最初に思い浮かぶのは「SNSを始める?SEO対策?広告?」といった手法かもしれません。
しかし、手段を選ぶ前に重要なのは、「自社がWebに何を期待するのか(何に貢献して欲しいのか)」を明確にすることです。
たとえば、
- 新規の問い合わせが欲しいのか
- 採用活動の母集団形成が目的なのか
- 既存顧客との関係強化をしたいのか
目的によって、取るべき施策もKPIの立て方も大きく異なります。
「Webでできることは何か?」ではなく、「自社が今、何に困っているのか?それにWebはどう貢献できるか?」を出発点にしましょう。
課題と期待を明確にすると、自然と「達成すべき目標値(ゴール)」が見えてきます。
そこに向けて、「今、何をどこまでやるべきか」も見えやすくなり、KPI設計や実行の優先順位づけもブレなくなります。
【視点②】Webの特性を知る ― ストーリーで設計する
Webに限らずではありますが、施策は行ってすぐに効果が出る「魔法のツール」として実施することは危険です。設計の問題なのに、手法の判断になってしまい、有効な手段を間違ったノウハウとしてため込んでしまう可能性があります。
たとえば、サイトを作ったからといって、すぐに人が集まるわけではないのですが、集客策を行わず人が来なかったのに、失敗と判断してしまうような事例もよく目にします。
重要なのは、「どうやって人を集めるか」だけでなく、「集めた人にどう動いてもらうか」まで含めて、ストーリーとして設計することです。
さらにWebには、ほかの媒体にはない強みがあります。
それは、アクセスや反応をさまざまな視点の数値で見られるという点。つまり、仮説を立てて、検証し、改善することができるのです。
この「仮説→検証→改善」のサイクルを意識すれば、施策が単発で終わらず、自社のノウハウとして蓄積されるようになります。(仮説が正しくなかった、とわかることも大きなノウハウです。)
逆に、手法だけに目を向けてしまうと、「やって終わり」になりがちで、効果の良し悪しもわからず次に活かせないままになってしまいます。
まとめ:手法より「視点」から始めよう
Web活用で成果を出すには、手法に飛びつく前に、
- 自社の課題を明らかにし、「何をWebで解決したいか」を考えること
- Webの特性を踏まえ、「仮説→検証→改善」ができる仕組みを意識すること
この2つの視点が不可欠です。
この視点を持っていれば、Web活用は決して難しいものではありません。
一つひとつの施策を、自社の目的に沿って意味ある形に変えていくことができます。
「やって終わり」にならないWeb活用を、ぜひここから始めてみてください。
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